ランニング練習 メニューを完遂できた場合、レベルを上げるべきか?

ランニング練習 メニューを完遂できた場合、レベルを上げるべきか?
Photo by Huckster / Unsplash

結論:

基本的には 「余裕を持って完遂できたか」「ギリギリだったか」 で判断すると良い。

余裕を持って完遂(最後までしっかり走れ、心肺や脚にまだ余力がある)

 → レベルを上げるタイミング

ギリギリ完遂(最後の数分・数本がかなりきついが、なんとか走れた)

 → もう1〜2回同じメニューを繰り返してから調整

未完遂(途中で崩れた、設定ペースを維持できなかった)

 → 現状維持 or 負荷を微調整(ペースや距離をやや下げる)

メニューを上げるタイミング・きっかけ

1. 設定ペースでの心拍数や主観的負荷が下がったとき

 → 例: 以前は閾値走(キロ3’50)で心拍数170を超えていたが、165程度に収まるようになった場合

2. メニュー後の回復が早くなったとき

 → 翌日の疲労感が軽く、普段のジョグが問題なくこなせる

3. 余裕を持って完遂でき、最後にペースアップできるとき

 → 例えば、テンポ走15km(キロ4’00)が問題なくこなせ、最後の1〜2kmをビルドアップできる場合

4. レース結果が向上したとき

 → 直近の5000m、ハーフ、フルで自己ベストに近づくor更新したら次の段階へ

5. インターバルやポイント練習のセット数や時間を増やしてもこなせたとき

 → 例えば、1000m×5本(3’30)を楽にこなせるようになったら、6本に増やす

レベルを上げるときの具体的な方法

ペースを上げる(例: 閾値走を3’50 → 3’45)

距離・時間を伸ばす(例: テンポ走を10km → 12km → 15km)

セット数を増やす(例: 1000m×5 → 6本、閾値インターバル3本 → 4本)

レスト時間を短縮する(例: 1000mインターバルのジョグを90秒 → 60秒)

どれくらいの期間でレベルを上げるか?

短期(2〜4週間): ペース微調整(5秒/kmアップ)、セット数微増(+1本)

中期(6〜8週間): 本格的なメニューの強化(距離・時間の増加)

レース前期(8週間以上): レースペースに近づけ、負荷を本格的に上げる

現状でのおすすめの進め方

閾値走(LT走): 7〜10km(キロ3’50)で安定して走れるようになったら、3’45へペースアップ or 12kmまで延長

テンポ走: 15km(キロ4’00)が余裕なら、ビルドアップで最後3’50まで上げる or 18kmに延長

インターバル: 1000m×5本(3’30)で余裕があれば6本に増やす or 3’25まで上げる

まとめ

「楽に完遂」できるなら負荷を上げる。ギリギリならもう少し維持。負荷の上げ方はペース・距離・セット数・レスト時間の4つで調整。